8寝覚めの一言

それは、お茶を沸かしているとき隣の部屋からいきなり聞こえてきた。

「おしっこもれた～」

まだ園児の娘の声じゃった。

かわいい、寝ぼけたような声がもうしわけなさそうに。

（あらあらまたかい。今日は曇りで布団も乾かんぞ！･･つぶやき）

かく言うおいも子供は責められん。

自慢じゃなかばって、小学生四～五年まで続いた”猛者”。

正確に言うと？”夜尿症”

そるば、引きついたかどうかは別として。

あの瞬間。

まさに、表現しにっかばって昇天するぐらいの気持ち良さ。

意識のなかでははっきりしとる。

なんかの弾みで我慢してるものが

”す～～～～っ！”

と解ける。

解けると安堵の余韻で快楽になる。

その後がもんだい。

実際は瞬間的なもんだろけど。

一気に下半身から噴出した液体の冷たさ以上に

頭の中では何が今起きてるのかが錯綜する。

これは、現実か？夢か？

意識が目覚め・・・・・・

改めて悲惨な現実を知ることになる。

「やってもうた～～～～！」

「しかぶった～～～～～！」

年を重ねるごとに

その意識は大きくおいの情けなさを責めた。

「なーーんしょっとか！いつまじするか！バカタレ！

　先のほうば、紐でしばってねらんけんた！。」

の親の言葉とともに・・・・・・。

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